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執筆者の写真田中 利加

夢の中のピアニスト Vol.143   2023/6/5


グランドピアノの中はどうなってるの?


生徒さんから、グランドピアノの中についてよく聞かれます。

「打楽器」

とか、

「弦楽器」

とか

「弦打楽器」


と、表現されています。

鍵盤を押し、その動きがピアノの中で複雑に動いて、白いフェルトが付いているハンマーで、「弦」を叩いて音を出しています。


それを共鳴板とかで響かせます。


大きさによって音はちがいます。

もちろん、ピアノが置いてある場所によっても、音は違います。

家の中で、防音などがされていないお部屋では、音はいろんなところに広がってしまいます。

ではホールはどうでしょうか。

同じホールでも作りによって響きが全く変わります。


話しを戻しましょう。



ピアノは、弾き方で全く音が変わります。

それを生徒さん達は、実感されていることと思います。

鍵盤を押せば音は鳴ります。

でも響きは弾く人によってちがいますし、弾き方で変わります。

その弾き方の違いを再現するために、ピアノの中は複雑になっているのです。

だから、素敵な音楽が奏でられるのですね。


指が動けばピアノは弾けると、思われている方が多いですが、それは違います。


音楽は表現です。感情です。

それを、ピアノという楽器を使って楽しむものだと思います。

指は、身体の一部ですから、筋肉を鍛えることで、必ず動きます。

でもそれでは自分が楽しめません。


いろんな感情を育てるために、いろんなものを見て、知ることも大切です。

本を読んだり、映画を観たり。

楽しまれますように。



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