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夢の中のピアニストVol.156 2025.10.13

  • 執筆者の写真: 田中 利加
    田中 利加
  • 10月12日
  • 読了時間: 2分

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今日はピアノを弾くときの指の使い方、感じ方についてお話したいと思います。

ピアノという楽器は、指で鍵盤を押して音を出します。

その出し方は、無数にあります。

嬉しい音、悲しい音、深い音、軽い音、風の音、等

 

その一つひとつの音には、それぞれいろん表情を持っているので、音は無数にあるのです。それを感じて表現すると、自分がその中の一つになったり、物語の主人公になったり、と、とても気持ちが良くなります。

 

指は、それを表現するためにとても大切です。

 

今日はその指についてお話します。

小さい子どもがピアノを弾くとき、指を丸くするように言います。まだ、指に力が入らないのでなかなか丸くなりません。それは、今まで気にしていなかったからです。鉛筆も持ったことが無い小さな子どもさんは、指になかなか力が入りません。

実は、指を丸くしようと考えることで指先に神経が伸びてくるそうです。

神経を伸ばすために、血管が伸びて栄養を送ります。そうすると、筋肉もついてきます。

 

そうして神経がしっかりしてくると、どんな音にしたいかで指の動き方が変わってきます。もちろんそう思いながら何度も練習しなければなりません。

 

今まで、はさみが持てなかった生徒さんが、

「ピアノを弾くことで指に力が入り、持てる様になった。」

と、お話ししてくださったことがあります。

 

すごく嬉しいお話です。

 

これはピアノだけでは、ありません。指はいろいろなところで力を発揮しているのです。絵を描く方も、指先で色の変化をつけていらっしゃるし、ダンスやバレエをしている方も、指先の美しさで評価が変わります。指の先まで、神経が行き届いていると美しさが倍増します。

 

指は、神経が行き届けば良いので、必ず丸くして弾くわけではありません。効率のいい練習方法なんです。そして上達も速いです。

 

是非、指のことを感じてみてください。お子様にもお話しくださいね。

 
 
 

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