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執筆者の写真田中 利加

夢の中のピアニスト Vol.147  2024年1月15日




《音楽は「イメージ」が大切》

 

久しぶりに日曜劇場を観ました。

『さよならマエストロ』

 

主演・西島秀俊×芦田愛菜

天才指揮者だった父親(西島秀俊)がいます

“ある事件”で家族も音楽も失いました。

そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘(芦田愛菜)が

地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し

親子の絆と人生を再生させていく。

とびきりアパッシオナート(情熱的)な

ヒューマンドラマ!です。

 

 

マエストロとは、指揮者の中でも有名な人につけられる称号です。

 

第1楽章での一番の聴き所は、マエストロが悩んでいるティンパニー担当の大学生にベートーヴェンの「運命」について、大学生の思う曲のイメージでした。

 

いつもお話していますように、曲にはいろんな思いが入っています。

 

このマエストロも大学生に

「君が思う【運命】のイメージは?」

と、尋ねました。

するとあの、「ダダダダーン、ダダダダーン」は、「おまえのせいだ、おまえのせいだ」と聞こえると伝えます。

 

「素晴らしい。」とマエストロが言います。

 

このように曲を演奏したり、歌ったりするためには、「イメージ」がとても大切です。

それがないとどんな音楽にするのか、表現が考えられません。

 

今回の発表会でも絵を描いてもらいます。

レッスン中に曲について一緒にいつも考えています。

どんな音になるのかは、本人次第。その音の持つ「イメージ」がしっかり自分の中に入ってくると、そういう音にしようと、練習します。そして少しでも近づいてくると、心が躍ります。

この『心が躍る』という感じを是非味わってほしいと思っています。

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