夢の中のピアニスト Vol.155
- 田中 利加
- 8月28日
- 読了時間: 2分

2025.8.28 ピアノの椅子の座り方
暑い夏がまだまだ終わりそうにない毎日ですが、夜になると、虫の声が聞こえてきます。
虫も暑かろう
と、思いながら、声を聴いています。
さて、今日はレッスンで3人の方が座り方について同じように聞かれましたので、そのことについて書いてみたいと思います。
「腰骨を立てよう」
と言われているように、ピアノも腰骨を立てて座ります。
腰骨が後ろに倒れると、背中が丸くなり、背中の筋肉が肩の筋肉を引っ張り、上手く腕が使えません。
また、耳のまわりの筋肉も引っ張られるため、音が聞こえにくくなります。
腰骨を立てて、背中の力を抜いてみましょう。肩の力も抜けて、腕が楽になります。
腰骨を立てるためには、下腹の力が必要になります。
「丹田(たんでん)」と呼ばれるところに力を入れます。
「丹田」はおへその下、指3本のあたりで、前と後ろの筋肉の真ん中あたりに位置していると言われています。
スポーツでも茶道や華道でも同じところに気持ちを持っていきます。
すると、気持ちが整い、「気」が入って身体の中に音楽が鳴り始めます。
さて、腰骨を立て、丹田に力をこめるためには、椅子にどっしりと座ってしまってはいけません。
脚の付け根あたりが椅子の縁にくるように座り、お尻の後ろは少し浮かせる感じです。
そうして、足でも支えるようにします。
練習は、この形で行うと、スムーズにいくように思います。
曲を覚えてしまって、曲の内容を感じながら、雰囲気を作っていく段階になれば、また変わってきます。
まずは、自分の中に弾きたい曲を入れていきましょう。曲を入れると言うのは、まずは覚えること。そこから、こんな風にしたいと感じながら、弾きます。
さぁ、今日から始めてみましょう
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