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夢の中のピアニスト Vol.1152021.5.17

  • 執筆者の写真: 田中 利加
    田中 利加
  • 2021年7月7日
  • 読了時間: 2分

夢の中のピアニスト  Vol.115

オペラ座の怪人をご存じでしょうか。


「ベル・エポック」“花の都”パリがもっとも輝いた“よき時代”。

その陰で起こった壮絶な愛の物語です。

1905年、舞台はパリ・オペラ座。舞台上では、劇場の所有物がオークションにかけられていました。一人の車椅子の老人が次々と手に入れています。彼は、落札した品の中にあった張子のオルゴールにふと手をとめました。そこからは、切なく懐かしい旋律が流れ出します。そしてとうとうナンバー666、かつてオペラ座の天井から劇場を華やかに照らし出していたシャンデリアが競りにかけられました。

 ついにシャンデリアを覆っていたヴェールが取り払われたその時、パイプオルガンの荘厳な響きとともに時は半世紀を遡り、絢爛にして華麗なオペラ座の舞台で、罪深き愛と憎しみの悲劇が幕を開けます。

 プリマドンナのカルロッタは、怪奇現象が起こるオペラ座に出演しないと言い出しました。急遽代役に選ばれたのはコーラスガールのクリスティーヌ・ダーエです。

 亡き父の贈り物"音楽の天使"にレッスンを受けたという素晴らしい歌声を披露し、舞台は大成功をおさめます。彼女はオペラ座の怪人に歌を習っていたのでした。

 そんなクリスティーヌをひときわ熱いまなざしで見つめる青年がいました。ラウル・シャニュイ子爵は、美しく成長した幼なじみのクリスティーヌの楽屋を訪れます。二人は愛し合います。それを知った怪人は、怒り、クリスティーヌを楽屋から連れ去ります。


 さて、最後は、クリスティーヌの

「あなたがみにくいのは顔ではなく心よ。」

という言葉に、去って行くのです。


あぁ、また、観たくなったでしょう。

是非観てみてくださいね。


さて、オペラ座の怪人と言えば、劇団四季ですね。そのミュージカル・オペラ座の怪人で、心に闇を抱える怪人を演じる俳優・佐野正幸さんをご存じでしょうか。東京藝大出身の歌手ですが、劇団四季に入り、劇団四季を引っ張ってきています。素敵な歌声をどうぞ聞いてみてくださいね。


 
 
 

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