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「夢の中のピアニスト」 Vol.128

  • 執筆者の写真: 田中 利加
    田中 利加
  • 2022年2月4日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年2月6日

「夢の中のピアニスト」 Vol.128

『スプリングコンサート』(発表会)に出演される小学生以下の方には、今、曲に『お話』をつけていただいています。

『絵』も描いてもらっています。


音楽と言うのは、音を出せばいいと言うものではありません。


どういう気持ちでその音楽を演奏するのかをまずは自分がしっかりと感じることが大切です。

小さい頃は、なかなかできませんが、少しずつ感じるようになります。私が話したりする言葉から、曲のイメージを作り、お話を作ることができるようになっていきます。


そして、絵を描くことで、目からも自分のイメージに近づきます。


音は、一つ一つにいろんな色があります。悲しい色、楽しい色、寂しい色、、、、

どんな色にするかを考えたり感じたりすることが大切です。

その色に合うように音を作っていきます。

自分の思った雰囲気を音で紡いでいくんです。

思った通りの音が出ると、とても気持ち良く、それが出せないと、落ち着かないものです。

気に入った音を出すために、指を強くしたり、良く動くようにしたり、気持ちと同じ音が出るように何度も何度も繰り返して音を出していきます。


このことは、今日練習してすぐできるものではありません。


何年も何年もかかります。

ですが、『感じる』ことをしていかないと何年経っても変わりません。

はじめは、自分で考えたお話じゃなくても良いんです。

音楽と言葉を繋ぐことで、より深まるものがあります。


言葉と言ってもイメージが大切ですので、文章にならなくても本当は良いんです。

いつも『お話』と言っていますが、『紹介文』でも良いのです。


小学校も高学年になると、イメージ通りに弾けるようになります。

そのイメージが明白であればあるほど、自分の心に深く浸透し、弾いていて喜びがわいてきます。

そして、それを聴いた人にも伝わります。


どうぞこのことを、お子さんと一緒に話されてみてくださいね。

おうちで話していただけると、「そうなのかなぁ?」と思いながらも、いつかわかるかもしれないと思っています。


どうぞよろしくお願いいたします。



 
 
 

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