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夢の中のピアニスト Vol.138    2022年11月27日

  • 執筆者の写真: 田中 利加
    田中 利加
  • 2022年11月26日
  • 読了時間: 3分

もうすぐ師走。

1年の過ぎるのははやいものです。


スプリングコンサート2023の申込みがほぼ揃ってきました。

みなさん、発表会に向けて気持ちが動かれていることと思います。

今回は、自分から弾きたい、歌いたい、と言う曲を早くから出してくれる生徒さんが多くなり、とても嬉しく思います。

自分で弾きたいと思う曲を探すのは、心を動かす音楽を見つけることでもあるので、いろんな音楽を聴いて、


「これ弾いてみたい!」


と思ってほしいです。

もっとも私の小さい頃は、そんなことを言えるような時代ではなく、言われるままに練習していましたが、あれも弾きたい、これも弾きたいと常に思っていました。だから大人になってそういう曲をコンサートでたくさん弾いてきました。せっかく練習をするのですから、それを聴いてもらいたいものです。


発表会はそういう場なので、楽しんで弾いてもらうのが一番だと思いますので、是非おうちでもそういう話をしてくださると嬉しいです。


大人の方は、楽しんで弾くということを目標に参加していただきたいと思います。




ピアノを弾くという行為は簡単なことではありませんので、嫌でも集中しなければならなくなります。

毎日の練習を積み重ねることで、集中力は自ずからついてきます。


『好きだから集中してやれる。』それもとても良いことです。


でもひとつの目標をたて、その目標に向かって、練習をして結果が出ると、

『こうして集中すると結果が出せる』


ということが自ずから経験として身体に入っていきます。

このことがとても大切だと思います。

発表会はそういう機会の一つだとも考えています。



小学生は毎年どんどん成長します。

昨年まで、弾くということで満足していた生徒さんが、先日こんなことを言いました。


「ここ(16分音符が続いていくところ)がうまく弾けてないんだよね。」


と。

今弾いている曲は、YouTubeで聴いて、とても弾きたくて弾いている曲なので、本当はどんな風になるのかがわかっているだけに、16分音符がきれいに揃って弾けていないのがわかるようです。


「すごいねぇ。そういうことがわかるってすごい事だよ。きれいに弾きたくなったんだね。」


そして、今盛り上がっているサッカーを例にとって話しました。


「サッカーの選手とかも、いつも試合をしているわけではないよね。ドリブルの練習をしたり、走ったり、といろんな練習をするよね。だから、ピアノもいろんな練習をしないといけないんだよ。」


というと、なんだかとてもすっきりしたようで、その後の指の練習を一生懸命していました。


ピアノは両手を使って弾きますので、簡単ではありません。

長い曲になればなるほど、1小節ずつの練習や、できないところの部分練習を何度もすることで、逆に早く上手に弾ける様になります。


是非できないところを何回も『弾けるまで弾いてみる』という練習もしてくださいね。

できない小節を、『3回間違えずに弾く』事ができたら、だいたい覚えたと思って良いと思います。

『少しずつを丁寧に。』

生徒さんに伝えていきたいと思います。



 
 
 

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