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夢の中のピアニスト   Vol.1402023.1.29

  • 執筆者の写真: 田中 利加
    田中 利加
  • 2023年1月29日
  • 読了時間: 3分

「ゴスペル」と「バッハのカンタータ」は同じ目的?


今日は、「クラシックTV」

『バッハの魅力』

から、バッハのことをお伝えしたいと思います。


「ゴスペル」は ウーピー・ゴールドバーグ主演の映画、「天使にラブ・ソングを・・・」で身近な音楽になりました。

元々は、奴隷になったアフリカ人が知らない土地のアメリカに連れて行かれ、苦しんでいたときに出会った宗教、キリスト教に救いを見いだし、言葉がわからない人達に歌で伝えていった宗教音楽です(1920年頃から)。


さて、今から300年以上も前にJ.S.バッハは生まれました。

バッハの生まれたドイツは、ルターによって宗教改革が進んでいました。

疫病が流行っているのに、カトリックの司祭たちが腐敗し贅沢三昧をしておりましたので、「ルター(大学の先生)」が立ち上がったのです。


バッハはプロテスタントの「ルター」を信奉していました。

彼は生涯の最期を「聖トーマス教会」で過ごしました。

そこでは、毎週「教会カンタータ(宗教歌)」を作っていたそうです。なぜなら、まだまだ識字率の低かったドイツで、なんとか神の言葉を伝えようと、歌で表現するためでした。

残っているだけで、300曲あるそうです。その中には、

「主よ、人の望みよ喜びを」

があります。元は歌だったのです。


今回の「クラシックTV」では、日本を代表するバッハ奏者である『鈴木優人(すずきまさと)』さんがゲストです。


鈴木さんは、

「バッハは神のために神に捧げる曲を書いた。」

と話されていました。


その中でも、バッハの「フーガ」は、クラシックのバイブルと呼ばれています。


そんなバッハですが、当時は、作曲家の「スカルラッティ」や「ヘンデル」が貴族のために楽しい曲、きらびやかな曲を作っていたのに、オルガンで宗教音楽を作っていましたので、時代遅れとも言われていたそうです。

バッハは亡くなってからどんどん有名になっていきました。

ベートーヴェンもモーツァルトもバッハを勉強しています。

バッハのフーガは私たちの心に清らかさをもたらします。

その中でも私も好きな曲を鈴木さんが番組の中で弾いてくれました。

小フーガ ト短調

「フーガ(遁走曲)」とは対位法による音楽形式で、ひとつの主題を複数の声部が模倣しながら次々に追いかけて演奏する様式を持つ曲です。「かえるの歌」を思い出してくださいね。

普通はメロディに伴奏がつきますが、伴奏ではなく、同じ音型でずれながらハモっていきます。

だからものすごく頭を使って作られたものなんです。そして、ものすごく弾くのは難しいのです。


是非聴いてみてください。鈴木さんの演奏は、18分32秒で始まります。

2023年1月30日㈪14:00~14:30 Eテレ

再放送があります。良かったら見てみてくださいね。







 
 
 

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